青ネギや白ネギ、生でも加熱でも、薬味でも風邪気味のときにも、昔から重宝されてきた野菜です。糖質を分解して、エネルギーの代謝を助けるビタミンB1を効率よく吸収する働きが疲れた身体を癒し回復させます。さらに高い抗酸化力でがん予防も期待できます。気になる栄養素と超簡単レシピをご紹介いたします。
ネギの栄養素と働き

(ウィキペディア引用)
① 硫化アリルが疲れた身体を癒す(いやす)
硫化アリルは野菜が持っている、天然の化学成分、健康に作用する機能成分「ファイトケミカル」です。
糖質を分解して、エネルギーの代謝を助けるビタミンB1を効率よく吸収します。
この働きが疲れた身体を癒す効果があります。疲労回復と健康維持に有効です。
② イソアリシンにがん予防作用あり
イソアリシンも野菜が持っている天然の化学成分、機能成分、ファイトケミカルです。
玉ねぎやニンニクにも含まれています。特有の香りと辛味に含まれているとされます。
生で切ったり、刻んだりすると酵素が活発に働き、イソアリシンも活発に働きます。
このイソアリシンに、活性酸素を無毒化し、酸化を防ぐ抗酸化作用があります。遺伝子レベルでのがん予防に効果があります。
③ βーカロテンが豊富
青ネギは緑黄色野菜です。
悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化(どうみゃくこうか)を予防します。
青ネギや白ネギの青い部分にはクロロフィルが豊富で、血液もサラサラによく流れるようにします。
④ 生で食べても、加熱しても栄養価が高い
生で食べれば、殺菌効果、抗菌作用があります。薬味としても重宝して使われています。
炒めたり、煮たりと加熱すれば、トロミがでて甘味があり、身体が温まり、冷え症の改善や疲労回復に効果があります。
選び方
- 種類も豊富で、料理によって、太さや色によっても選べます。
- カットネギも美味しく、手間がはぶけ調理に簡単に使えます。
- 色が鮮やかで、シャキッとした物を選びましょう。
- 根や切り口が茶色く変色した物は古いです。
保存方法

① 冷凍保存がおすすめです
小口切りや、2~3cmの長さ切り、などにして、ジップロックに入れ、平にし、空気をできるだけ抜いて閉め、冷凍保存します。
調理するときはそのまま出して使えるので、便利です。
1ヶ月で使い切るのがベストです。
② 冷蔵保存
生で冷蔵庫内で保存する場合は、ラップやビニール袋、ジップロックでなるべく空気をぬいてピタっと密封します。
手でちぎっても、包丁でカットしても、切ったところは茶色く変色します。使うときに変色した部分だけ取り除けば使えます。
③ しおれてしまった場合
忘れていた・・・場合はしんなりしています。シャキッとさせるには、50度洗いです。驚くほどシャキッとします、どんな葉野菜でも。
水:沸騰した湯をボールなどに、1:1で入れると50度になります。そこへしんなりレタスを丸ごとつけましょう。2~3分でシャキッとします。
ネギを使った超簡単レシピ

ネギだくお好み焼き
お好み焼きにはどんな野菜を入れても、美味しくできます。いつもよりネギを多い目にいれて、子どもから大人まで大好きな1品です。白ネギ、青ネギどちらもおいしい。

ネギだく牛丼
牛丼でも焼肉丼でもネギだくさんなら野菜の栄養もたっぷりです。
甘辛い味付けでも、焼肉のタレの味付けでも相性抜群です。食欲もそそり、子どもも大好きなメニューです。
必須アミノ酸も野菜も一緒に摂れるどんぶりは、簡単につくって食べられる優れもの料理です。温玉や切り海苔を添えればごちそうです。
材料
ネギ、牛肉、市販の焼肉のタレか焼き鳥のタレ、温玉、切り海苔
作り方とポイント
- ① ネギ・・・小口切り
- 牛肉・・・一口サイズにカット
- ② 牛肉を炒めて、タレをからめ、再度少し炒め、
- ごはん、ネギ、牛肉、温玉、切り海苔を盛り完成です。

ネギチャーハン
忙しい時や手抜きしたい時は、冷凍チャーハンで充分です。とにかくネギをたっぷり入れて、レンチン温めでOKです。
残り物野菜をたっぷり入れて作っても美味しく出来上がります。冷蔵庫の残り物をかたずけるには、便利なレシピです。市販の塩だれ、ガラスープの素や中華だし、かつおだしの素でも美味しく出来上がります。

ネギだくラーメン
インスタントラーメンにたっぷりネギをのせて、ゆで卵や海苔ものせて、熱々をどうぞ。疲労回復に風邪気味のときにも食欲が出る1品です。
白ネギはスライサーを使うと、細かいスライスが可能です。水にさらさないで使うのが栄養を逃がさないコツです。苦味がにがてな方は、さっと水を通すだけにしましょう。

ネギ鶏ぞうすい
風邪気味で食欲がなく、胃腸の調子が良くないときは、柔らかく消化の良いぞうすいがおすすめです。脂肪分の少ない、鶏むね肉や鶏ミンチが消化が良いと思われます。残りご飯で充分美味しく出来上がります。
仕上がる寸前に溶き卵でとじて、ネギ、切り海苔を盛れば完成です。白だし、薄口しょうゆ、だしの塩味だけでも上品で淡泊な味に仕上がります。

ネギ厚揚げ納豆
意外と栄養価、消化吸収がよいのが、ひきわり納豆です。厚揚げの上に乗せて、ネギをたっぷりかけて、ポン酢やしょうゆ味でシンプルに和風おかずです。キムチを乗せて、ごま油、しょうゆなどをかけても絶品です。お酒のおつまみにもいけます。
納豆と油は相性がよく、常食していると、骨密度が上がるといわれています。女性の閉経後の骨粗しょう症の予防にかかせません。ぜひお試しください。

ネギ豚焼き丼
ネギは牛肉とも相性抜群ですが、豚肉とも美味しいだけでなく、疲労回復効果にもベストの組み合わせです。豚肉にはビタミンB1が豊富で、ネギがそれを効率よく吸収し、代謝、分解を助けます。疲労回復に効果があります。
ラーメンにのっているようなチャーシュー焼豚をそのまま使うのもいいですが、生の豚肉を炒めてのっけるのもおいしいです。市販の焼肉のタレや、豚のしょうが焼きのタレを使って、超簡単に出来上がります。ネギをたっぷり乗せて栄養価も高い、安心レシピです。

ネギ味噌汁
日本人には、かつおやこんぶのダシの食習慣があり、出来立ての味噌汁は格別においしく感じます。ネギの薬味効果も味噌汁と相性が良く、しかも、味噌、ワカメ、大豆にはマグネシウムが豊富に含まれています。
膵臓の働きを助け、糖尿病の予防と改善にも有効です。心臓疾患の予防と改善にも有効で、脳活性にも効果があり、認知症の予防と改善に期待されています。

串なしネギ焼き鳥
早い話がフライパンで、鶏肉とネギを甘辛炒めした料理です。市販の焼き鳥のタレを使えば、簡単です。鶏モモ肉は脂肪が多く、むね肉はさっぱりしていますが、加熱すると縮んで硬くなります。
鶏むね肉は、筋肉の繊維を断ち切るように垂直にカットして、炒める前にフォークでついたり、包丁の背で軽くたたいておくと、だいぶ柔らかくなります。ぜひ、お試しください。白ネギや青ネギを焼いたり、炒めたりすると、トロミがでて、身体が温まり、風邪気味にも効果があるとされます。
介護めしには、出来上がりをキッチンハサミで細かく切ったり、ミキサーでつぶしたりして、のど越し良くすればOKです。たくさん出来上がれば、冷凍保存しておくと便利です。
まとめ
青ネギや白ネギ、生でも加熱でも、薬味でも風邪気味のときにも、昔から重宝されてきた野菜です。糖質を分解して、エネルギーの代謝を助けるビタミンB1を効率よく吸収する働きが疲れた身体を癒し回復させます。さらに高い抗酸化力でがん予防も期待できます。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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