介護保険が早わかり、介護は「配られたカード」で勝負するべし

死

人は生まれて、成長して、年老いて、死んでいきます。逃れられない宿命です。誰にでも訪れることです。子孫を与えられたり、与えられなかったり、健康だったり、病気がちだったり、障害があったり、一人暮らしになったり、大家族になったり、それぞれに、人の数だけ、さまざまな形があります。父と母から、生まれてきたことは、「自分では選ぶことができないこと」、子どもは親を選ぶことができないです。夫婦は選べます。学業や職業、生活の仕方は選べます。

配られたカードで勝負

「スヌーピー」の著者である
チャールズ・M・シュルツ Charles M. Schulz(1922 – 2000)は、その漫画のなかで、

「配られたカードで勝負するっきゃないのさ…それがどういう意味であれ」

“YOU PLAY WITH THE CARDS YOU’RE DEALT… WHATEVER THAT MEANS”

「人生という本には、うしろのほうに答えが書いてあるわけじゃない」

“In the book of life, the answers are not in the back”

と登場人物に言わせています。
(「チャールズ・M・シュルツ、スヌーピー名言まとめ」より一部引用、学生時代から今も、この言葉が大好きです。)

介護03

「まんが日本昔話」に「うばすて山」というものがありました。
記憶に残っているあらすじは、昔ある山奥に、お年寄りは親であっても山へ捨てなければならない、ルールがある所がありました。

そして、とうとうその日がきて、泣く泣く息子が母親を背負って年寄りを捨てる山(うばすて山)へ登って行きました。

母親は、迷っている息子に「おれを捨てろ、おれを捨てろ」と何度も言うのです。背負われながら母親は「息子が帰り道に迷わないように」と、道すがら木の枝を折って道しるべを作っていました。

山奥に母親を残してきた息子は、来た道を帰り始めましたが、どうしても母親を置いて帰る事ができず、急いで引き返し、母親をおぶって家に走り帰りました。

母親を連れ帰った息子は、こっそりと家の床下に隠し部屋を作り、そこに母親を隠し、素知らぬ顔をして毎日を過ごしました。そうして、母親の知恵で、息子は幾たびの難を乗り越えていくことができました。
(「まんが日本昔話データベース」より一部引用)

(私事で恐縮ですが、私の小学生時代は、祖母と一緒に、脳梗塞で寝たきりになった祖父の介護を亡くなるまで、家でしていました。布おむつを使っていたような記憶があります。両親は共働きでしたので。)

介護02

介護保険(制度)を利用しましょう

平成12(2000年)年4月から、日本の介護保険制度が始まりました。それだけ、社会でも家庭でも問題が多いのです。

介護保険は、介護が必要になっても住み慣れた地域で、可能な限り暮らし続けられるよう、保健・福祉・医療にわたる介護サービスを、社会全体で支える社会保険制度です。

介護の負担を社会全体で支えあう社会保障制度のため、本人の希望やサービスを利用するしないに関らず、原則として40歳以上のすべての人が加入します。

  • 被保険者とは、保険料を支払っている私たちのこと
  • 保険者とは、制度を直接運営している市町村および特別区(東京23区)

介護保険の財源

  • 第1号被保険者:65歳以上の方
  • 第2号被保険者:40~64歳の方
  • 保険者:制度を直接運営している市町村および特別区(東京23区):税金

介護サービスの支払い額

  • 介護サービス額の1割が自己負担です。
    • (自己負担額、軽減制度もあります)
    • (所得によっては、2割、3割負担もあります。)
  • 残りは保険者(税金)で支払われます。

介護サービスの対象者

  • 第1号被保険者:65歳以上の方(要支援、要介護状態になったときに)
  • 第2号被保険者:40~64歳の方(特定疾病により、要支援、要介護になったときに)

年齢と特定疾病に分かれています

  • 65歳から原則として、介護サービスを受けられます。
    • (第1号被保険者)
    • 日常生活に支障が出た
    • 認知症で介護が必要
    • 病気で身体障害になって、介護が必要など。
  • 40~64歳は特定疾病(16)と診断された場合に、介護サービスが受けられます。
    • (第2号被保険者)
16の特定疾病
  • ① 末期がん
  • ② 筋萎縮性側索硬化症
  • ③ 後縦靭帯骨化症
  • ④ 骨折を伴う骨粗しょう症
  • ⑤ 多系統萎縮症
  • ⑥ 初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症など)
  • ⓻ 脊髄小脳変性症
  • ⑧ 脊柱管狭窄症
  • ⑨ 早老症(ウェルナー症候群など)
  • ⑩ 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
  • ⑪ 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)
  • ⑫ 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
  • ⑬ 閉塞性動脈硬化症
  • ⑭ 関節リウマチ
  • ⑮ 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)
  • ⑯ 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

介護サービスを受けるには、介護認定を受ける必要があります

介護認定の申請の場所

  • 住んでいる市区町村「福祉課」。
    • 自治体によって「介護保険課」「高齢者支援課」など名称は異なります。
    • (役所の総合受付で確認すると早いです。)
  • あるいは、「地域包括支援センター」
    • 自治体から受託された医療法人や社会福祉法人などによって運営されています。
    • 社会福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)が常駐しているため、
    • 介護や支援に熟知したスタッフが相談に乗ってくれます。

申請手続きにいるもの3点

  • ① 要介護認定申請書・・・申請の場所にいけば置いています(規定のもの)
    • (ホームページよりダウンロードもできる自治体もあります。)
  • ② 介護保険被保険者証・・・第1号被保険者:65歳以上の方
    • (65歳になると郵送されるので、大切に保管しておきましょう。)
  • ② 健康保険証・・・第2号被保険者:40~64歳の方
  • ③ 個人番号(マイナンバー)と顔写真がある運転免許証、パスポートなどの身分証明書

本人が申請に行けない場合

  • 家族による場合
    • (念のため窓口に電話をして、代理である旨と必要な書類を確認するようにしてください。)
  • ひとり暮らしや、家族や親族の支援が受けられない場合
    • 地域包括支援センター
    • 居宅介護支援事業者
    • 介護保険施設(入所中の方)
  • 病院に入院している場合
    • 病院のソーシャルワーカーが、自治体の介護保険窓口や地域包括支援センターに連絡し手続きを進めることもできます。

介護保険法は3年ごとに改正されています。最新情報を知っておくことが必要です。

介護04

今度は我が家の番かな?と思ったらまず考えましょう

介護サービスは、身体的なこと(病気や障害)から、食事、買い物、排泄、入浴、掃除、洗濯、リハビリ、散歩、通院付き添い、まで、人の生活にかかわることを援助してくれるサービスのことです。

細かい内容は、できること、できないことがありますが、大きく解説をします。

どんなものがあるの?

大きく分けて、2つ。

  • 在宅介護・・・今まで通り、家で暮らし、介護サービスを受ける
  • 施設介護・・・施設に1日、数週間、数期間、長期間滞在して介護サービスを受ける

サービスを開始するまでの期間は?

1ヶ月~2か月ほど。

  • 長期間滞在する施設に入る場合は、数年、予約待ちのところもあり、目的や種類によってさまざまです。
  • ご本人(たとえば、介護する親)の体調や病気の進行度合いで、できること、できないことがでてきます。

サービスを開始するには?

  • ①要介護認定申請・・・ご本人(たとえば、親)の暮らしている都道府県の役所に申請にいきます。
  • ②介護認定調査・・・ご本人の介護度の認定調査を受けます。
    • 介護度は1~5。
    • 身体的、精神的にできること、できないことを
    • 公的調査員がマニュアルによってや、医師によって判断します。
    • (医療機関で「主治医意見書」は無料で作成してくれます。)
  • ③ケアマネージャーが付く・・・相談、手続きを行ってくれます。
  • ④介護サービスを使うところを探す
  • ⑤手続き
  • ⑥開始

介護サービスを探すときの考え方とポイント

  • ケアマネージャー、医師の意見をうかがう。
  • 家で暮らせるのか。
  • 施設がいいのか。
  • リハビリで維持できるか。
  • 医療が必要か。
  • 病気や体調の進行、
  • 病気や容態が進行した場合、どのような状態になるのか。
  • サービスの利用段階を選んでいく(在宅介護→デイサービス→長期入所施設など)
  • 本人の考え、希望
  • 家計や利用料
  • 利用所の場所や環境、雰囲気
  • 家族の考え
  • 福祉用具、レンタルや購入
  • 住宅改修(介護保険が使えるもの、使えない物があります)

親と一口で言っても、義理の親、夫や妻の親など、形態はさまざま。

在宅介護のほうが、直接的な経済的負担は少ないです。その分、家での介護的な負担はあります。

介護する側が、精神的、肉体的に疲れていたり、経済的につらい時、仕事に影響が出るときには、罪悪感を捨てて、優先順位をつけて考えましょう。

ケアマネージャーに相談して、1人で抱え込まないようにしましょう。必ず、解決の糸口を見出すことができます。

チケット

そして、その日は私やあなたにも必ずやってきます。

親の介護のときに、これは、自分の老後のための情報でもあると考えると、すんなり考えがまとまるときがあります。

正しい答えなどありません。人はさまざまです。親も子どもから成長したのです。どんな時代で、どんな風に成長したかは、垣間見えても、想像しかできません。

生前に健康なときにこそ、老後、自分がして欲しいことを考えて、次の代に伝えておくことは大切なことだと思います。最後までお読み頂きありがとうございます。

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