病気の原因は、昨今では、生活習慣、食生活、食習慣と言われています。ここで現在の3大死因をみていきます。「老衰」が入っています。これは何を意味しているのでしょう。2019年、厚生労働省が「平成30年人口動態統計月報年計(概数)の結果」を公表しました。「老衰」(ろうすい)とはどのような状態で、何を意味するのでしょうか、生活習慣病との関係は。
生活習慣病とはあらゆる病気が含まれています
今までの(10年くらい前)3大疾病、3大死因と言われてきたのは、「がん」「心疾患」「脳疾患」でした。先天性(持って生まれた)体質や病気、事故などを除いて、生活している中での習慣、運動、睡眠、食事によってもたらされる病気のことを「生活習慣病」だと断言して問題ないと思います。
そうなると「生活習慣病」にはあらゆる病気が含まれてきます。ほとんどの病気は毎日の積み重ねの結果、からだに現れる不調のことですから。
2019年、厚生労働省が「平成30年人口動態統計月報年計(概数)の結果」を公表しました。「老衰」(ろうすい)とはどのような状態で、何を意味するのでしょうか、生活習慣病との関係は?
- 2016年
- 1位「悪性新生物(腫瘍)(がん)」
- 2位「心疾患」
- 3位「肺炎」
- 2017年
- 1位「悪性新生物(腫瘍)(がん)」
- 2位「心疾患」
- 3位「脳血管疾患」
- 4位「老衰」
- 5位「肺炎」
- 2018年
- 1位「悪性新生物(腫瘍)(がん)」
- 2位「心疾患」
- 3位「老衰」
- 4位「脳血管疾患」
- 5位「肺炎」
「老衰」が3位、4位にきているところに注目してください。「老衰」とは、どのような状態、症状なのでしょうか・・・
「老衰」は生活習慣病なのでしょうか?

厚生労働省が発行する『死亡診断書記入マニュアル』によると、「老衰」は「高齢者で、他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死」と定義されています。
「老衰」が増加した背景には、社会全体の高齢化とともに、治療をおこなうよりも自然な死を受け入れるという考え方の変化もあるのではないかと推測されています。
「個人の意思やQOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)を重視した治療・ケア」を行うこととし、患者背景を考慮した上で積極的な治療を行わないことを初めて推奨した。誤嚥性肺炎で死亡した場合にも、死亡診断書の死因病名に「肺炎」ではなく「老衰」と記載する医師が増えてきていると推測されています。(あるニュース紙の記事より抜粋引用)
「老衰」で生命保険はでるのでしょうか?
生命保険会社のような疑問ですが、本当にそう思います。親の介護に明け暮れて、挙句の果てに借金と疲労だけが残った・・・という話しでは身もふたもないことです。
生命保険では、3大疾病で死亡したときや事故にあった時などのことが明記されていたような気がします。現代では、内容もずいぶん変わってきているでしょう。
現代の医療は発達し、お年寄りも毎週、仕事のように通院し、病院の待合室が老人ホームのようになっています。病気を持っていても、重篤でないし(重い病気で緊急性があること)心臓が強ければ長生きしますし、体力はなくなっていきますが、心臓は動いています。
心臓が動いていて、車椅子にのってなり、介護をしてもらってなり、生活ができればお腹もすきます、少しは。しっかり口から食事ができれば、飲み込みが悪いとむせて、食道ではなく肺に食べ物が入って「嚥下性肺炎」というものになります。これも死因の代表的なものです。
このように、死因が肺炎ではなく、加齢による「老衰」(ろうすい)になる流れが理解できると思います、私の推測ですが。
生活習慣病というのは、毎日食べているもの、あるいは、食習慣によって、身体の調子がおかしくなって、症状が現れ、医師により病名をつけられます。逆に言うと、毎日の食事、食生活に気を付けると、生活習慣病の予防と改善になると言われています。「自分の身は自分で守るしかない」「死ぬまで元気でいるしかない」ようです。
だから、生活習慣病を予防し、免疫力を上げ、健康の維持に努めなければならない、と言っても過言ではないような気がします。
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